西国三十三所 巡礼には何が必要なの?
西国三十三所 巡礼には何が必要なの?

西国三十三所 巡礼には何が必要なの?

いらすとや「お遍路のイラスト」 皆さんの巡礼熱もだんだん上がってきたのではないでしょうか? しかし、いざ巡礼を始めようにも、いったい何を用意すれば良いのか分からないなあ、という方は多いでしょう。 そこで、ここでは巡礼に必要なものを説明していきたいと思います。 巡礼に必要なもの 巡礼七つ道具 菅笠すげがさ 金剛杖こんごうづえ さんや袋 笈摺おいずる 輪袈裟わげさ 念珠ねんじゅ 『西国三十三所勤行次第』さいこくさんじゅうさんしょごんぎょうしだい 巡礼用品 納札おさめふだ お線香・ローソク ご宝印をいただくもの 納経帳のうきょうちょう 笈摺おいずる・白衣 掛け軸 西国観音曼荼羅さいこくかんのんまんだ…

西国三十三所の巡礼で読むべきお経(「 開経偈 かいきょうげ 」、「 懺悔文 さんげもん 」、「 般若心経 」、「 妙法蓮華経觀世音菩薩普門品第廿五偈 みょうほうれんげきょうかんぜおんぼさふもんぼんだいにじゅうごげ 」、「 延命十句観音経 えんめいじっくかんのんぎょう 」、「 回向文 えこうもん 」)、巡拝のしおり(「西国巡礼のはじまり」、「観音様」、「巡拝者の持ち物」「参拝の順序」「 納経 」についての説明)、三十三所の国名・山号・寺号、 ご詠歌 、ご本尊とその ご真言 が記載されています。

私は第二番札所 紀三井寺 で購入いたしましたが、すべての札所で販売されているわけではないようです。確実なのは、 神 、いや 仏サイト の 総持寺オンラインショップ で購入することでしょう。

ただ、最初にも申し上げたとおり巡礼は心の問題ですので、 『西国三十三所勤行次第』 がなくてもかまいませんし、これらの 七つ道具 がまったくなくても問題はありません。

巡礼用品 納札 おさめふだ

せっかく巡礼をしたのに、観音さまに気づいてもらえずに ご利益 がなかったら巡礼した意味がない、と昔の人は考えたようです。そこで、 納札 という名刺のようなものを用意するようになりました。

『中山寺由来記』 では 納札 のことを「 禮簡 」と呼び、次のように書かれています。

三十三箇の 禮簡 は金銀銅木 もく 紙を以て分に從ひ造 つくり なし、上に種子を點じ南無観世音菩薩と出だし各次第に白縷 はくる を以て掛くべし

つまり、 納札 は金・銀・銅・木・紙など自分の分に応じてつくり、上に 梵字 、つづけて 「南無観世音菩薩」 と書いて白い紐で各お堂に掛けなさい、というわけです。

また、 『西国三十三所勤行次第』 によれば 納札 は「木や金属のものを、お堂の柱などに打ち付けて納め」たとあります。「札所を 打つ 」、という表現はここから来ています。それにしても、金や銀の 納札 があったとは、罰当たりですが盗む人も大勢いたことでしょう。

また、 『中山寺由来記』 では次のようなことも書かれています。

家貧しく財乏しき族 やから は大慈名號の 簡 ふだ を行者に付して靈場に納め供養の財産其力に任すべし

自力で三十三所を巡礼できない人々がどうすればよいかについて言及している箇所ですが、貧しい人は 納札 を巡礼の修行者に託して札所に納め、供養をしたことにすればよい、と書かれています。やはり 納札 が名刺のように使われていたことが分かります。

なお、 納札 は西国三十三所用のものをご用意ください。参拝日、住所、名前、願いごとなどを書くようになっています。参拝日は前後する可能性もあるので、例えば「 令和三年三月吉日 」と書けばよく、住所は 市町村レベル で大丈夫です。 ご利益 があるということで、お寺にある納札入れから 納札 を持って行く人もいますので、あまり個人情報を書きすぎない方がよいです (私は実際に四国でそのような方に遭遇しました) 。

お線香・ローソク

お線香やローソクは、仏さまにお供えするものです。一説には、お線香の煙が仏さまの食べ物となり、ローソクの炎が仏さまのお力を表すともされます。各札所の常香炉やローソク立ての近くで、お線香やローソクが販売されています。ただ、 30円 や 50円 などの小銭が必要な場合が多く、ちょうどよく小銭がないこともしばしばです。 神サイト 、いや 仏サイト である 総持寺オンラインショップ で巡拝用ローソクというのが販売されていますので、自分で事前に購入して持参してもかまわないでしょう。

ご宝印をいただくもの

ここまでは、装備品や消耗品について説明してきました。別項にて説明したとおり、西国三十三所でいただける ご朱印 は「 ご宝印 」と呼ばれ、極楽浄土へのパスポートとなります。それゆえ、必ず集めたいところです。

各札所では、 納経所 というところで ご朱印 をいただきます。本来、自分で写してきたお 経(写経)を納めたり、観音さまの前でお経を読むこと(読経)を納経といいました。文字通り、お経を納める、ということですね。

ここでは、 ご宝印 をいただけるモノについて説明します。

納経帳 のうきょうちょう

いわゆる ご朱印帳 のことです。すでに第一番から第三十三番、あるいは 番外札所 も記載されている場合もあります。西国三十三所札所会が公認しているものや推薦しているものでは、各札所が 水彩画 で描かれているものもあります。 ご朱印ブーム の昨今ですから、最も定番の ご宝印 をいただくためのツールと言うことができるでしょう。カバンに入りやすいのもGood!ですね。

基本的に 300円 で ご宝印 がいただけます。

笈摺 おいずる・ 白衣

袖なしの 笈摺 、または袖ありの 白衣 にも ご宝印 をいただくことができます。中央には 「南無観世音菩薩」 などと普通の 笈摺 と同じように書かれていますが、その周囲にたいていすでに札所が記載されています。

基本的に 200円 で ご宝印 がいただけます。

掛け軸

掛け軸にも ご宝印 をいただくことができます。中央には 「南無観世音菩薩」 の文字や観音さまのお姿が描かれており、その周囲にはやはり札所が記載されています。

掛け軸はそもそもお軸の購入費用が高く、完成した後に装幀していただくにも高額が必要ですが、その分 家宝 として代々引き継ぐことができます。 法事 の際に出して使用すれば、 ご宝印 を集めたときの苦労話で座も盛り上がることでしょう。

基本的に 500円 で ご宝印 がいただけます。

西国観音曼荼羅 さいこくかんのんまんだら

ご宝印 をいただくための最も新しいツールです。八角形の 納経札 に ご宝印 をいただき、額装して 曼荼羅 をつくります。 納経札 のセット(台紙付き)をまず 3000円 で購入し、それを一つずつ持って行き各札所で ご宝印 を書いていただきます。セットを購入できる札所が 十六箇所 しかないため、集める際は慎重に計画を立てる必要があります。

基本的に 500円 で ご宝印 がいただけます。

最後に

いかがでしたでしょうか。きちんと道具をそろえようとすると、そこそこの金額がかかってしまいます。しかし、何度も申し上げますが観音巡礼は心の問題です。 アツイ 心さえあれば道具にこだわる必要はありません。大事なことは、参拝を始めてみることなのです。

というわけで皆さん! Let's start the Pilgrimage West!

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最終更新: 2026-03-15 18:31
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