斑鳩宮始末記 ★★★☆☆
黒岩重吾さん 『斑鳩宮始末記 (文春文庫)』 を読了しました。 評価は、星3つです。 久しぶりに黒岩重吾さんの作品を読みました。 黒岩さんの作品は、 これで4作目(かな?)です。 『聖徳太子 日と影の王子 ★★★★☆ 』 『斑鳩王の慟哭 ★★★★☆ 』 『落日の王子 ★★★★☆ 』 ──というふうに、 ここまでわりと高得点が続いていたのですが、 本作は少し読み応えに欠ける面がありました。 それもそのはず、 こちらは短編集になっているからです。 上記はいずれも長編になっていて、 とくに『聖徳太子~』なんて、 全4巻からなる結構ながーいお話です。 『落日の王子』のほうも、 こちらは蘇我馬子の孫にあ…
時代はちょうど皇太子が冠位十二階や十七条憲法の制定を進めようとしている時だった。能力主義による人材登用や豪族・官吏の道徳律を定めようとするもので、世は改革の時代といっていい。これらの改革がきしみを生み、動揺を呼んでいるのも、人々の生活実感を逸して描かれている。
中国や朝鮮半島の動きも、登場人物たちの生活に直接かかわっている。隋とどのように関係を持つのか。高句麗、百済、新羅とは、どのように付き合えばよいのか。国際政治の動きが手に取るように伝わってくる。
裸の人間たちのこすれ合いを楽しみ、幅広い視野で権力闘争を味わいながら、遥か昔の日々に思いをはせ、この民族について考えること。この連作集は、黒岩さんの古代史小説の面白さを知るのにも、格好の一冊になっている。
うまくマクロとミクロを組み合わせて、
人間を描くのが上手だからだと思うのです。
いるいる、こういう人
あるある、こういう気持ち
■まとめ: ■カテゴリー: ■評価: ▽ペーパー本は、こちら- 作者: 黒岩重吾
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