ペンギン・レッスン
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ペンギン・レッスンの作品情報。上映スケジュール、キャスト、あらすじ、映画レビュー、予告動画。人生を諦めかけていた英語教師と、重油にまみれた瀕死のペンギンの出会いを描き、世界22カ国で刊行されたベストセラーノ...

タイトルの文句は、挿入歌の歌詞の一言目です。確かに不思議で仕方がありません。一匹のペンギンが何の関わりも理屈も無く、周囲の人間達を変えていくなど、どんな魔法が働いたというのでしょう。 映画として、特別、珍しい内容では無かったと思います。普通に良い映画なんですが。 なりゆきで(ダンスホールで引っかけた女性に連れられて)拾っちゃったペンギン。あれよあれよと飼うことになり、人生に達観してしまった皮肉屋の教師をはじめ、ふざけてばかりの生徒達はまとまり始め、いじめられっ子は成績優勝で表彰され、最後には絶対に無理っぽい校長先生まで陥落。肝心のペンギンは「餌くれ」って懐いていただけ。何の意図も無く下心だけで生きている生き物だからこそ、裏表のない純真な生き物に心を開いてしまうのは必然でしょうか。ベランダで自分の思いを語るシーンは、どうみてもカウチに横になってカウンセリングを受けているようにしか見えません――ああ、そうか。人の心を変えた魔法というのは、そういう理屈なんでしょうか。 この映画の肝心なところは、軍事政権下で弾圧される人々の、その背景でしょうか。肝心のペンギンよりも、まず冒頭で「街を行き交う人々を見張っている軍隊の姿」の映像による幕開けがそれを物語っていたと思います。何の犯罪を犯していなくとも反政府的な発言をしただけで逮捕されてしまう、そんな抑圧された社会の中での出来事。ならばこそ人々の心が閉ざされてしまうのも無理からぬ所だろうか。そんな社会だからこそ、ペンギンの純真さが魔力をもってしまうのか。 その魔法は最後に奇跡を起こす。(あ、ネタバレです)逮捕されたあの家政婦?の孫娘さんが、みんなでペンギンの葬儀していたその最中に、釈放されて帰ってきた奇跡。釈放されたのは回心した英語教師の抗議が効いたのかもしれないけど、葬儀の最中という劇的なタイミングになんだか魔法めいたものを感じてしまう。ペンギンの最後の贈り物と言うべきか。どう考えても単なる偶然だと思うけど。 実話ベースのお話ということだから、釈放のエピソードは盛ってるのかもしれません。でもこの奇跡こそ、この映画の最大の意義だったかと思います。 そういえば、この最後の葬儀が私の好きなカーテンコールの役割を果たしていますね。葬儀といえば悲しいイベントではあるけど、ペットを飼えばいずれはやってくることだし、そこまで見届けることこそ、飼い主の役割ということでしょう。 カーテンコールなら、あの逮捕したサングラスの男も悪役として出すべきだったか? そこまでやっちゃうと奇跡にならなくなっちゃうか。

共感した! (5件) 4.0 ほのぼの動物映画の皮をかぶった社会派作品 2025年12月6日 iPhoneアプリから投稿 ネタバレ! クリックして本文を読む

ペンギン周りの展開がゆるかったことは間違いない。そもそも海岸で重油にまみれたペンギンを助けたら、洗った後は海に返すのが当たり前ではないのか。何故連れ帰る義務が発生するのか、ウルグアイの謎ルール。 その後ペット禁止の宿舎に連れ帰り、誰かにバレて大ピンチみたいなイベントが発生するのかと思いきや、なんだかとてもやさしい世界が展開する。 初手から勝手に部屋に入ってくる距離感のおかしい同僚タピオ、メイドの祖母マリア・孫ソフィアのコンビに、トムはあっさりとサルバドールと名付けたペンギンの存在を白状するが、彼らはすぐ好意的に受け入れる。学級崩壊状態だったトムのクラスはサルバドールを連れていくとたちまち聞き分けがよくなり成績もうなぎ登り。ついには校長もサルバドールの魅力に癒されてしまう。

一方で、「汚い戦争」と呼ばれた1976年当時の軍事政権による圧政が丁寧に描かれる。軍が選定した行進曲一色のラジオ、日ごとに悪化するインフレ、政治的に危うい発言ひとつで連行されてしまう世界。 イギリスからやってきたトムは、当初はそういった社会情勢についてどこか他人事で、校長から言われた通り政治的な発言もしなかった。 だが、サルバドールが縁で親交を深めたソフィアが目の前で当局に身柄を拘束されてから、彼の中で何かが変わり始める。彼女が助けを求めて自分の名前を呼んだのに、彼はただ見ていることしか出来なかった。のちに彼が17年前に自身の娘を事故で亡くしていたことがわかるが、彼はソフィアに対し娘の姿を投影し、17年前と同じ無力感と自責の念を覚えたのかもしれない。 だから、その後街で見かけた当局側の人間に、危険を犯しても詰め寄らずにはいられなかった。彼はもう、事なかれ主義の人間ではなくなっていた。

サルバドールを介して広がる牧歌的とも言える繋がりのあたたかさと、発言に自由のない軍事政権下の現実という落差のあるエピソードの撚り合わせを見つつ、登場人物個々の心の傷を知るにつれ、彼らにとって動物の癒しは切実に必要なものだったのかもしれないと想像する。 動物は言葉を解さないが、聞き上手になるのに饒舌である必要はない。私自身ペットを飼育した経験上、動物は言葉で具体的な状況を理解することはないが、「仲間(飼い主)が弱っている」ことは察知しているのではと思ったことはある。そんな時、ただこちらを見て寄り添ってくれることが何より慰めになる。むしろ、言葉が返って来ないからこそ安心して心を開ける、そんな時がある。 だから、サルバドールに気持ちを打ち明けたタピオや校長、トムの気持ちはよくわかる。

ところで本作は実話に基づく物語だとされ、原作としてトム・ミッチェルの「人生を変えてくれたペンギン 海辺で君を見つけた日」がクレジットされているが、原作でのトムの年齢は23歳。映画でのトムの年齢や娘を事故で亡くしたこと、ソフィア拘束にまつわるエピソードなど、割と物語の根幹に関わる部分が映画オリジナルの創作のようである。 だが、時代背景の描写に重点を置いたことで可愛さだけが売りの動物映画とは一線を画す作品になっており、ペンギンの癒しの意義もより生きてくるので、個人的には上手いアレンジだと思った。

コメントする (1件) 共感した! (14件) 4.5 ペンギンとの出会いで人は変わる Androidアプリから投稿 共感した! (0件) 4.0 「今日はとてもよい議論をした」 2026年3月14日 共感した! (0件)
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  1. 1 映画 えんとつ町のプペル 約束の時計台劇場公開日 2026年3月27日

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