ジャズのベーシスト:厳選12人のベース奏者【まとめ】
もしかしたらジャズという音楽の楽器の中で最も重要な楽器はベースかもしれません。 ピアノレス、ドラムレスは考えら
●〈Mingus Presents Mingus〉という有名なアルバムがあるのですが、ここでは1曲やるごとにミンガスが口上を述べます。1曲目の前には「俺のレコードを聴く時には、飲んだり食ったりしないように」と言っているようです。ミンガスのプライドとユーモアを感じてニヤリとしてしまいます。 しかしこのアルバム、エリック・ドルフィー(アルトサックス、バスクラリネット)、テッド・カーソン(トランペット)、ダニー・リッチモンド(ドラムス)という当時の新進気鋭のミュージシャンを起用して、最先端の音楽を繰り広げています。 ミンガスのぶっといベース音も魅力です。 その1曲目〈Folk Forms No.1〉を聴いてみましょう。
エリック・ドルフィーとの演奏で〈Play with Eric 〉というミンガスが作った曲があります。
ミンガスバンドがヨーロッパツアーを行い、エリックドルフィーはバンドを離れて、そのままヨーロッパに残るのですが、2か月後にはベルリンで36才という若さで客死してしまいます。(1964年6月)それを聞いたミンガスが〈So Long Eric〉と改題したと言われています。それで今はこの曲名で標記されています。
(この動画はドルフィーとやっている動画で、この時点では曲名は〈Play with Eric〉です)
Charles Mingus (bass), Eric Dolphy (alto sax), Johnny Coles (trumpet), Clifford Jordan (tenor Sax) Jaki Byard (piano) Dannie Richmond (drums) Belgium, April 19, 1964
●時代は下って1974年のアルバム〈CHANGES〉から〈Duke Ellington’s Sound of Love〉です。ここでは戦闘性が薄れ非常に美しい音楽を奏でています。 そしてそれはジャズ界の先輩デューク・エリントンへの敬意を表明した音楽でもあります。
Jack Walrath — Trumpet George Adams — Tenor Saxophone Don Pullen — Piano Charles Mingus — Bass Dannie Richmond — Drums (アダムス、プーレン、リッチモンドが揃っています)
ダグ・ワトキンス(1934-1962)
このアルバムから2曲を聴いてください。 ●1曲目は〈Return To Paradise〉
Donald Byrd (trumpet), Hank Mobley (tenor sax), Duke Jordan (piano), Kenny Burrell (guitar), Doug Watkins (bass), Art Taylor (drums) というメンバーです。1956年録音。 6人とも本当にかっこいいです。
●2曲目はサド・ジョーンズ(トランペット)が作った曲〈More Of The Same〉
◎そして 初期アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ での輝かしい演奏も残っています。(ピアノにホレス・シルヴァーがいた頃のメッセンジャーズです)
ポール・チェンバース(1935-1969)
●1枚目のアルバム〈Whims Of Chambers〉からタイトルナンバーを聴きましょう。
Paul Chambers (bass); Kenny Burrell (guitar); John Coltrane (tenor saxophone); Donald Byrd (trumpet); Horace Silver (piano); Philly Joe Jones (drums) この曲、「良く歌う」チェンバースのベースがよく捉えらえています。
●2枚目の〈Bass On Top〉からは名曲〈Dear Old Stockholm〉を聴きます。この曲はケニー・バレルの演奏のカッコよさに魅了された人が多くいました。
Hank Jones (piano), Kenny Burrell (guitar), Paul Chambers (bass), Art Taylor (drums)
●3枚目の〈GO!〉から〈I Heard That〉 これもまた最強の典型的ハードバップ・ジャズです。
Freddie Hubbard (trumpet), Cannonball Adderley (alto sax), Wynton Kelly (piano), Paul Chambers (bass), Jimmy Cobb (drums)
〇 BLUE TRAIN /John Coltrne 〇 Sonny Rollins Vol.2 (BlueNote) 〇 The Scean Changes /Bud Powell 〇 Kind Of Blue /Miles Davis 〇 Giant Steps /John Coltrane
スコット・ラファロ(1936-1961)
セシル・マクビー (1935-)
セシル・マクビーCecil McBee というベーシストがいました。 その名前が余りにもカッコ良かったため、ギャル・ファッションのブランドに名前を取られてしまいました。 法廷で争ったが敗訴したと聞きました。 その結果名前を検索しても、そのファッション・ブランドの方しかでてこないという、可哀想な人です。
私がセシルの名前を初めて知ったのはチャールズ・ロイドのバンドのベーシストとしてでした。 今YouTubeで探しましたが、やはりほとんどありませんでした。 かろうじて前述のチャールズ・ロイドのバンドが1966年にTV出演した時の動画がありましたので、それをアップします。 若き日のキース・ジャレット&ジャック・ディジョネットの姿も見れる、貴重映像です。
●こんなアルバムでもベースを弾いたのがセシルでした。 Lester Bowie(tp) Chico Freeman(sax) Arthur Blythe (sax) Cecil McBee (b) Kirk Lightsey(p) Don Moye(ds)
●ジャケットがカッコいいのでアップします。レイ・ブラウン(1926-2002)
ジャズ・ベースと言えば、レイ・ブラウンのように弾くーーというイメージさえあります。 またその紳士的で温厚な性格ゆえ、多くのジャズマンに慕われる存在だったようです。 レイ・ブラウンの悪口を聞いたことはありません。
Live in Denmark,1964. Oscar Peterson(piano), Ray Brown(bass), Ed Thigpen (drums)
●レイ・ブラウン名義の〈Something For Lester〉というアルバムがあります。
レスターとはContemporary Record の社主でプロデューサー、レスター・ケーニッヒのことです。(ケーニッヒKoenig という珍しい名前はおそらく、ドイツ人でユダヤ人だと思われます。BLUENOTE RECORDを興したアルフレッド・ライオンと同じです。ーーこの辺りのことは調べると色々分かると思いますが、今日は割愛します)
●↑このアルバムから1曲。録音は1977年。ピアノがシダー・ウォルトン。ドラムスがエルヴィン・ジョーンズというトリオです。 曲はホレス・シルバーが作った〈Sister Sadie(シスターセイディ)〉です。
どれもリラックスした、いい演奏が多いのですが、私はピアニストにジーン・ハリスを入れたレイ・ブラウン・トリオのものが特に好きです。↓
●〈Live At LOA/ Summer Wind〉というアルバムから〈The Real Blues〉という曲を聴きましょう。ジャズ/ブルース の楽しさに溢れた演奏です。
Ray Brown-bass, Gene Harris-piano, Jeff Hamilton-drums
更に晩年にはSuper Bass というベースを3本入れたユニットで、楽しんだりもしていました。
後年の〈Some Of My Best Friends are・・・〉シリーズもどれも楽しいものでした。
チャーリー・ヘイデン(1937-2014)
ことに70年代から80年代までファースト・コール・ミュージシャンとしてならし、オーソドックスな 4ビート から フリー・ジャズ 、 フュージョン まで幅広く活躍した。バックで ベースライン を弾く時も、ソロを弾く時も、彼の特徴である暖かい音色、朴訥としてかつ叙情的なメロディーは変わらず、どのようなジャンル、楽曲を演奏する時もそれは同じである。そうしたプレイスタイルや、また彼のオリジナル曲やリーダー作では叙情的な楽曲と同様に政治的なテーマを扱うことが多いが、それらは彼の人間に対する深い愛に根ざしている。 ----Wikipedia より
ヘイデンが長く運営してきたQuartet West というグループが別格に好きです。
Charlie Hadesn-bass, Earnie Watts -tenor sax, Alan Broadbent -piano, Larance Marable-drums というメンバーのグループは品格があって、哲学的(?)で、それでいて大衆的という何とも不思議な魅力のあるグループでした。
●Quarte West の演奏をもう1曲。
アルバム〈Always Say Goodbye〉から〈Our Spanish Love Song〉1993年作品
●ここではパット・メセニーとヘイデンの曲、〈First Song (For Ruth)〉をやっている動画をアップします。
クリスチャン・マクブライド (1972-)
これくらい若い人になるとYouTubeでもアルバムではなく、動画になりますね。 ● “ Chick Corea Freedom Band – Live at Jazz in Marciac 2010 “というキャプションが付いた動画をみてみましょう。
導入部のマクブライドのベース・ソロも凄いですが、その後がもっと凄い。 ピアノはチック・コリア(1941年生まれ) アルトサックスはケニー・ギャレット(1960年生まれ) ドラムスはロイ・ヘインズです。(1925年3月生まれ)この映像の時点で85才!。現在91才です。 会場の聴衆が湧きかえってます。 最後のメンバー紹介でマクブライドがケニー・ギャレットのことを”The Real Kenny G”と言うのが面白いです。分かる人は分かりますよね。
〈 In the first generation of be-bop musicians, Ray Brown was King of the Jazz Bass . Today, the ‘go-to’ jazz bassist is Christian McBride , so we felt quite lucky when he said he had the time to stop into to KPLU studios for a performance with pianist, Peter Martin.〉
ジャコ・パストリアス(1951-1987)
ジャコはベース奏法の革新者でした。 エレクトリック・ベースを使ったのが大きいのですが、 ベースをまるで、ギターのように弾きました。 それで賛否両論が起こったのですが。
ジャコのファーストアルバム〈Jaco Pastrius〉1974年から〈(Used To Be A) Cha Cha〉を聴いてみましょう。
●もう1枚傑作アルバムと評判の高い〈Word Of Mouth〉1981年 から〈Crisis〉を聴きましょう。
このアルバムはJaco Pastorius- Bass, Herbie Hancock- Keyboards, Synthesizers& Piano, Wayne Shorter, Michael Brecker, Tom Scott- Saxophone ,Toots Thielemans- Harmonica ,Chuck Findley- Trumpet Howard Johnson- Tuba, Don Alias- Percussion, Peter Erskine, Jack De Johnette- Drums という凄いメンバーです。
●ライブ動画の方がもっとわかりやすいでしょうか。 Jaco with the slimmed-down version of his big band live in Montreal. B. Mintzer-sax, R. Brecker-tpt, O. Molineaux-steel pans, P. Erskine-drums, D. Alias-perc というキャプションが入った動画を見てみます。曲は〈The Chicken〉この動画268万回再生されています。
スタンリー・クラーク 、 マーカス・ミラー、リチャード・ボナ などにふれるべきでしょうが、私は彼らの奏法などに詳しくもありませんので、彼らのことを書くのは得意ではありませんので省略させて頂きます。
バスター・ウィリアムズ(1942-)
バスターのベース音が良く聴こえる録音としてリーダーアルバム、〈Something More〉からの1曲、〈I Didn’t Know What Time It Was〉
Buster Williams(bass) · Herbie Hancock(piano) · Wayne Shorter(soprano sax) · Shunzo Ohno(trumpet) · Al Foster(drums), 1989年録音
●映像では、日本にお目見えしたMt.FUJI Jazz Festival ’86の動画を見たいと思います。
Woody Shaw (tp) Freddie Hubbard (tp) Kenny Garrett (as) Cedar Walton (p) Buster Williams (b) Billy Higgins (dms) と言うメンバーです。
●2021年の最新動画を見ましょう。 Whisper Not Live at Chris’ Jazz Cafe Joe Farnsworth(drums), Cyrus Chestnut (piano), Buster Williams (bass)
まとめ
書くべきだったベーシスト ● ジミー・ブラントン:デューク・エリントン楽団のベーシストだが、ベース奏法を革新した。 一言でいえば初めてリズムキープから脱してベースでメロディを弾いた人。● オスカー・ペティフォード:ビバップ奏法で最初のベーシスト。また「ボヘミア・アフター・ダーク」を始めとする曲作りでも有名。
● ロン・カーター:本来は上で書くべき人。ポール・チェンバースの後のマイルス・デイヴィス・クインテットのベーシスト。 他にも様々な録音に参加している。
● ベン・タッカー:多くのレコーディングに参加した。大ヒット曲〈Comin’ Home Baby〉を作ったことでも有名。
● パーシー・ヒース:MJQ のベーシスト。その他でも多くの活躍。
● ジミー・ギャリソン:ジョン・コルトレーン・カルテットのベーシスト。最後までコルトレーンに付き合った。
● スティーブ・スワロウ:ユニークな活動をしているベーシスト。
● ニールス・へ二ング・オルステッド・ぺデルセン:ヨーロッパを代表するベーシスト。音程の正確性はピカイチ。
● ジョージ・ムラーツ:この堅実で素晴らしいベーシストは書くべきです。 今回は書けませんでしたが、いずれ。 (書きました。名前クリックで!)
● デイヴ・ホランド:もうとにかくカッコいいベース。マイルス、ハンコック、ブレッカー、メセニー、ヘンダーソンなど新しくてカッコいい人のレコーディングに参加。ECMに多くの作品がある。
★最後まで読んで頂いて誠にありがとうます 。
★ Thanks A Lot and See You Again !
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団塊世代ど真ん中です。 定年退職してからアルト・サックスを始めました。 プロのジャズサックス奏者に習っています。 (高校時代にブラスバンドでしたけど当時は自分の楽器を持っていませんでしたので、それっきりになりました) 主にジャズについて自由に書いています。 独断偏見お許しください。
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