【全試合結果】井上尚弥が判定勝ちで防衛に成功、中谷潤人は辛勝 レミノ・ボクシング独占配信のサウジアラビア興行
プロボクシング興行「THE RING V:NIGHT OF THE SAMURAI」(27日、サウジアラビア・リヤド、モハメド・アブドゥー・アリーナ)4団体世界スーパーバンタム級タイトルマッチが行われ、統一王者の井上尚弥(32)=大橋=が…
プロボクシング興行「THE RING V:NIGHT OF THE SAMURAI」(27日、サウジアラビア・リヤド、モハメド・アブドゥー・アリーナ)4団体世界スーパーバンタム級タイトルマッチが行われ、統一王者の井上尚弥(32)=大橋=が挑戦者でWBC2位のアラン・ピカソ(25)=メキシコ=に12回3-0判定勝ち。自身の持つ男子史上最多記録を更新する6度目の4団体王座同時防衛に成功した。世界戦27連勝となり、世界戦連勝記録で単独トップに立った。
堤麗斗WBA世界フェザー級13位 (志成) レオバルド・キンタナ (メキシコ) スーパーフェザー級8回戦でメキシコ選手を攻める堤麗斗(右)=リヤド(ゲッティ=共同) 今永虎雅WBC32位 (大橋) エリドソン・ガルシアWBO世界スーパーフェザー級10位、WBA世界同級13位 (ドミニカ共和国) ウィリバルド・ガルシア同級王者 (メキシコ) 寺地拳四朗同級6位 (BMB) IBFスーパーフライ級世界戦が中止となり、取材に応じる寺地拳四朗(手前)と加藤健太トレーナー=27日、リヤド(共同) 中谷潤人WBA、WBC、WBO1位、IBF3位 (M・T) セバスチャン・エルナンデスWBC10位、WBO11位、IBF12位 (メキシコ) スーパーバンタム級12回戦でセバスチャン・エルナンデスを攻める中谷潤人=リヤド(ゲッティ=共同)★試合展開
■1、2回 中谷は足を使ってエルナンデスと距離をとりながら、低めの構えから鋭い右ジャブや左ストレートを的確にヒットさせる。エルナンデスは接近を図るが、中谷の多彩な攻撃に阻まれ手が出ない。中谷はボディ打ちやアッパーも織り交ぜて着実にダメージを与え、圧倒的なテクニックで主導権を渡さなかった。中谷が優勢の展開。
■3、4回 中谷はサークリングをしながら右のジャブで試合をコントロール。多彩な攻撃で主導権を握り、低い構えで相手の有効打を回避。4回はエルナンデスがフィジカル、タフさを生かして接近を図り、次第に手数が増えてきた。
■5、6回 中谷は右ジャブとクリンチで、エルナンデスの前進を阻みつつ、角度を変えた攻撃を展開。エルナンデスは驚異のタフネスで前進を止めず、接近戦での打ち合いへと発展した。
■7、8回 エルナンデスは被弾覚悟で強引に前進し、プレッシャーをかけながら攻撃を繰り出す。中谷は足を使いながら冷静に対処し、強烈な左アッパーや右フックをクリーンヒットさせる。中谷は一時、ロープ際で連打を浴びる場面もあったが、決定打を許さなかった。激しい打ち合いが続いているが、手数ではエルナンデスが上回っている。
■9、10回 エルナンデスが強引に距離を詰める展開。ボディ攻撃やアッパーで中谷をロープ際へ追い込む場面が増加した。中谷は足を使いながら冷静に対処し、的確なカウンターやアッパーで応戦するが、エルナンデスの止まらない前進と手数に苦戦。中谷の右目にも腫れが見え始め、消耗戦の様相を呈してきた。
■11回、12回 エルナンデスは最後まで前進を止めず、手数を増やして猛攻を仕掛ける。中谷は冷静に距離を取りつつ、的確なカウンターとボディワークで決定打を許さない。最後まで打ち合った両者の死闘は判定へ。的確な有効打で上回った中谷が3-0で勝利し、スーパーバンタム級初陣を飾った。
井上尚弥4団体統一王者 (大橋) アラン・ピカソWBC2位、WBO8位、WBA10位 (メキシコ) アラン・ピカソ(左)を攻める井上尚弥=リヤド(ゲッティ=共同)★試合展開
■1、2回 井上は鋭い左ジャブと軽快なステップワークでピカソの出方をうかがう。ピカソはガードをしっかりと上げて前に出る。井上のスイッチが入ったのが2回だった。力の差を見せつけるようなボクシングで、強打を連発。ピカソのガードが下がり始める。
■3、4回 再びガードを固めるピカソは勇敢に前進を続け、井上の強打を防ぎつつ応戦。井上は的確なジャブとアッパーなどで迎撃。ピカソのガードの上からでもダメージを与える。井上の強烈なパンチにピカソの顔が少し腫れ始める。一方、井上は涼しい顔。
■5、6回 井上が多彩なアッパーやボディでピカソを追い詰めにかかる。ピカソの堅い守りを削り、ロープ際に追い込んでの猛攻が目立つ。ピカソも打ち返すが、劣勢。終盤には井上の強烈な連打が炸裂。ピカソがボディを少し嫌がるそぶりも見せた。
■7、8回 井上は鋭いジャブと強力なストレートで圧倒。ピカソはガードを固めるが、井上の強打に防戦一方。8回には、井上がノーガードで向かい合う場面も。ピカソの攻撃を完全に見切っているようだ。
■9、10回 井上は強烈なボディや鋭いアッパーを執拗に叩き込み、ピカソを確実に削り続ける。しかし、ピカソも不屈の精神で耐え応戦する。
■11、12回 ピカソの驚異的な粘りが井上を判定まで引きずり込んだ。井上はピカソのガードを突き破る強打を浴びせ続けるが、ピカソも最後まで勇敢に打ち返した。KOは逃したが、絶対王者の貫禄を見せつけて6度目の防衛成功を果たした。