自尊心とは? わかりやすく解説
「自尊心」とは、自分で自身のことを肯定することができ誰からも邪魔されることなく自分に存在価値があると感じることができる気持ちのことを意味する表現。Weblio国語辞典では「自尊心」の意味や使い方、用例、類似表現などを解説しています。
自己の受容は、変化のための条件であり、善悪といった判断をはなれ、事実を事実として受け入れ、恐れがあることを受容し、あまりにも受け入れられない時には受け入れられないことを受け入れるということである [ 12 ] 。存在を認めていない恐れは、解決も克服もできないからである [ 13 ] 。悲しみや喜びだけでなく、才能といった長所も、挑戦のための責任や他者からの敵意のために受け入れにくいことがある [ 14 ] 。罪悪感については、怒りを自分のものとして認め、憤りを無視する、自己主張を恐れるといったもっと深い問題に直面する必要がある [ 15 ] 。行ったことを認め、与えた危害を認め、償い、理由を探り、繰り返さないための決意を行う [ 16 ] 。大人の自分と子供の自分の対立の解決も重要であり、同様に当時はそれが精いっぱいであったこと、同様に感情などを受け入れていく [ 17 ] 。
心理的支援
自尊心に関する批判
自尊心に関する初期の研究自尊心研究の初期の第一人者の1人である ロイ・バウマイスター (英語版) によると、バウマイスターが社会心理学者として研究を始めた1970年代には、自分の能力と価値観に自信がある人ほど幸福になって成功するという研究があったため、自尊心関連の研究は当時の主流であった [ 21 ] 。
またその頃の研究では、いずれも相関関係は大きくなかったが統計的には有意なレベルで [ 22 ] 、自尊心が高い生徒は学校の成績がよく、低い生徒は学校で苦労しているという調査結果や、未婚の母親や薬物依存症患者、犯罪者などは自尊心が低いことを示した研究があった。そのため、 ナサニエル・ブランデン (英語版) は自尊心に関して「心理的な問題のもとをたどればすべて、自尊心の低さにつながると思われる」と言及すること [ 23 ] や、カリフォルニア州で自尊心についての特別調査委員会委員長であるアンドリュー・メッカは「事実上すべての社会問題の根は、自分を好きになれないことに帰結すると考えられる」と言及すること [ 24 ] 、報告書をまとめたカリフォルニア大学バークレー校の社会学者 ニール・スメルサー (英語版) は「ほとんどとは言わないまでも、社会に蔓延している問題の多くの根は、この社会を構成する人たちの自尊心の低さにある」と言及すること [ 25 ] があった。
自尊心の定説を覆した研究なお、上記のカリフォルニア州での研究では確実な科学的根拠は見つからず、その点についてスメルサーは「残念だ」と述べている [ 25 ] 。しかし、自尊心関連の研究については期待がなされており、もう一度研究がなされればもっと良い結果が出るものとされ、後に科学的な機関である心理科学協会で研究が行われた。この研究 [ 7 ] では何千という研究の中から高い研究水準を満たすものを選び出して研究が行われ、自尊心のもつ様々な性質が明らかになった。その結果、自尊心に関する定説を覆すものになった。また、科学論文を審査した調査委員会の心理学者たちによると、少なくともアメリカ、カナダ、西ヨーロッパでは自尊心の低い人が満ちているという考えは間違いで、特に子どもたちは最初からとても自信を持っているものだと結論した [ 26 ] 。
自尊心と学業成績との関係自尊心と成績に関しては、別の研究も行われている。ドナルド・フォーサイスは、自身が担当する心理学のクラスで学生たちの自尊心を高めるため、成績がC以下の学生を2つに分け、毎週、自尊心を刺激するメッセージと事務的なメッセージを送る比較研究を行った [ 27 ] 。その結果、自尊心を刺激するメッセージを受け取った学生は、対照群の学生たちよりも成績が悪く、さらに前回の試験のときよりも成績が下がってしまった。また、国際的な学力調査で8年生(日本の中学2年生)の数学の成績を比較した研究 [ 28 ] によると、自分の能力に強い自信を持つアメリカ人の生徒は、日本や韓国といったアメリカに比べて自尊心の低い国の生徒よりもはるかに成績が悪かった。
自尊心と諸問題との関係 自尊心の高さとナルシストとの関連自尊心が高いことは、ナルシストと関連があることが指摘されている [ 29 ] 。ナルシストが近年、特に若いアメリカ人の間で急増していて [ 30 ] 、この30年で発表された歌の歌詞にまでその傾向が現れている [ 31 ] 。ナルシストは集団内では最初の2、3回は好かれるものの、その種の人の評価は多くの場合最下位にまで転落して、周りの人にとっては付き合いづらい存在となる [ 32 ] 。
自尊心に関するその後の研究1970年代のアメリカでは前述通り自尊心の研究が栄えていたが、1980年代になるとマシュマロ実験に代表される 自己調節(自己コントロール) (英語版) に多くの心理学者が目を向けるようになった [ 33 ] 。その後の研究で、自己コントロール能力が生む利益が総合的に評価され、「自己調節の失敗こそが、現代における主要な社会病理である」と結論付けられた [ 34 ] 。この研究では、高い離婚率や家庭内暴力や犯罪、その他の問題の一因となった多くの例が挙げられている。
この様に 自己調節(自己コントロール) (英語版) の大きな有用性が示されるにつれて、自尊心に関する研究はかつての勢いを失った [ 38 ] 。
注釈
- ^ より一般的な意味では、自分自身の名誉や品格を維持しようとする心理の全般を指すが、ここでの定義はT. M. Newcomb, R. H. Turner, P. E. Converseによる定義「自己に対して最も一般化された態度」に基づいている。
出典
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参考文献
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- ロイ・バウマイスター『意志力の科学』、渡会圭子訳、インターシフト、2013年 ISBN 978-4772695350
- 中間 玲子 (編著) 『自尊感情の心理学: 理解を深める「取扱説明書」』 金子書房 2016 ISBN 4760826564
関連項目
自尊心
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 14:32 UTC 版)
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名詞 発音 (?) 類義語 翻訳- アイルランド語: féinmheas (ga)男性
- アルメニア語: ինքնագնահատական (hy)
- イタリア語: autostima (it)
- 英語: self-esteem(en) , self-respect (en)
- オランダ語: zelfvertrouwen (nl)中性
- カタルーニャ語: autoestima (ca)女性
- スウェーデン語: självkänsla (sv)
- スペイン語: autoestima (es)
- タミル語: தற்பெருமை (ta) (taṟperumai)
- チェコ語: sebeůcta (cs)女性 , hrdost (cs)女性
- デンマーク語: selvværd(da)
- ドイツ語: Selbstwertgefühl(de)中性 , Selbstachtung(de)女性
- フィンランド語: itsetunto (fi)
- フランス語: amour-propre (fr) , estime desoi(fr)
- ポーランド語: samoocena (pl)女性
- ポルトガル語: autoestima (pt)女性
- ロシア語: самооценка (ru)女性 , самоуважение (ru)中性 , чувство собственного достоинства (ru) (čúvstvo sóbstvennovo dostóinstva) 中性 , самолюбие (ru)中性
「自尊心」の例文・使い方・用例・文例
- 誤った自尊心
- 彼女のことばは彼の自尊心を傷つけた
- 私は貧しかったが,自尊心があったので助けを求めることはなかった
- 彼はなんとかして自尊心を抑えた
- 彼の皮肉なことばが彼女の自尊心を傷つけた
- ふくれ上がった自尊心
- 彼女は自尊心が高いので、まるで人のことを見下しているかのように話す。
- あなたは自尊心が高すぎる。
- 彼女を支えているのは自尊心です。
- 彼女の態度は私の自尊心を傷つけた。
- 彼は自尊心を犠牲にしてまでそれを得ようとした。
- 彼は自尊心が強すぎて、他人にものを尋ねることができない。
- 誰だって自尊心を傷つけられるのは嫌だ。
- 自尊心から彼にそのような侮辱は耐えられなかった。
- 自尊心があるから彼はそのお金を受け取らなかった。
- 私の言ったことは彼の自尊心を傷つけた。
- あの女性は見栄っ張りと言うよりもむしろ自尊心が強い。
- 自尊心から彼にはそのような侮辱は耐えられなかった.
- 自尊心と貧乏とは両立しない.
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