ヒロポンの世界
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ヒロポンの世界 体力をつけ、倦怠感や眠気を取り除き、作業の効率を高める薬の宣伝です。適応症を見ると、体や精神を酷使するとき、徹夜作業のとき、疲労しているとき、そして2日酔いや乗り物酔いの時にも効果があると書かれています。なんだか夢のような薬ですが、この「ヒロポン錠」、実は覚醒剤なのです。 かつて、覚醒剤は日本の薬局どこでも買える普通の薬でした。そんなバカな、と思うでしょうけれど。

体力をつけ、倦怠感や眠気を取り除き、作業の効率を高める薬の宣伝です。適応症を見ると、体や精神を酷使するとき、徹夜作業のとき、疲労しているとき、そして2日酔いや乗り物酔いの時にも効果があると書かれています。なんだか夢のような薬ですが、この「ヒロポン錠」、実は覚醒剤なのです。 かつて、覚醒剤は日本の薬局どこでも買える普通の薬でした。そんなバカな、と思うでしょうけれど。 今回は、そんな覚醒剤の誕生についてのお話。

こちら仕事場向けのアゴチン錠 (精神、肉体の過労に対する治療および予防、徹夜時の睡気、心身過労の除去に効果)

●男女別 男6000 女2469 性別不明396

●年齢別 15歳未満 59 15〜16 220 17 394 18 572 19 776 20〜22 2451 23〜24 1626 25〜29 1836 30歳以上 799 年齢不明 132

《「あの人、ヒロポン売る人よ。1箱100円よ。原価60何円かだから、そんなに高くないでしょ」 という。東京では、120円から、140円だそうである。 ヒロポン屋は遊楽街を御用聞きにまわっているのである。最も濫用しているのはダンサーだそうで、皮下では利きがわるいから、静脈へ打つのだそうだ。 「いま、うってきたのよ」 と云って、女中は左腕をだして静脈をみせた。5〜6本、アトがある。中毒というほどではない。(中略) 織田作之助はヒロポン注射が得意で、酒席で、にわかに腕をまくりあげてヒロポンをうつ。当時の流行の尖端だから、ひとつは見栄だろう。今のように猫もシャクシもやるようになっては、彼もやる気がしなかったかも知れぬ》(昭和25年『安吾巷談』)

覚醒剤の禁断症状と奇行写真

50mばかり前方に普通のハイヤーが止まっているのを見て、自分を捕えに来た暴力団狩りの警官が一杯乗車しているように勘違いして2時間近くも青くなって逃げ回ったことが1度や2度ではなかった。 横の方で自分の身内の者でも、親友でも、コソコソとしゃべっていることがあると、自分の敵の様に思い違いしてジャックナイフや短刀等で、ものもいわずにとびかかったことなどとても正常では考えられないことばかりだった。 また進行中の市電の真正面に立ち止まり大騒ぎを演じてみたり、この時は幸いに親友に助けられましたが、私自身は電車の横を通っているとばかり思っていたのですが。》