猫は女性よりも男性の飼い主に対してよく鳴く。その理由はとても健気なものだった
猫は鳴き声を「人間とのコミュニケーション手段」 として学習し、進化させてきたと言われている。野生の猫はあまり鳴かず、匂いやしぐさで気持ちを表す…
猫は鳴き声を「人間とのコミュニケーション手段」 として学習し、進化させてきたと言われている。野生の猫はあまり鳴かず、匂いやしぐさで気持ちを表す。 もちろん個体差はあるのだが、トルコ・アンカラ大学の新たな研究によると、飼い猫は女性の飼い主よりも、男性の飼い主が帰宅したときの方が、より頻繁に鳴き声を上げることがわかった。 しかもその理由は実に健気なものだった。女性より反応の薄い男性を振り向かせるための手段なのだという。 猫の国、トルコならではの興味深い研究結果を見ていこう。
記事をシェア みんなのポスト コピー コメント コメントを書く コメントを見る飼い主が帰宅した時の猫の様子を分析
これまで人間と猫のコミュニケーションに関する知識の多くは、飼い主の証言に基づくものがほとんどだった。飼い主が「うちの子はこうする」と研究者に伝える形式だ。しかし今回の研究は、より厳密で科学的な分析に基づいている。 アンカラ大学のヤセミン・サルギルリ・デミルバス博士率いる研究チームは、家庭内における猫と人間とのつながりを解明するため、31匹の飼い猫と飼い主を対象に調査を行った。 まずは飼い主の胸にカメラを取り付け、できるだけ普段通りに振る舞いながら帰宅してもらい、飼い主の視点から見た猫との自然なやり取りを記録した。 研究チームは、飼い主が帰宅直後に猫と再会する最初の100秒間の映像のみを詳しく分析した。 そこで鳴く回数や頭をこすりつける行動、あくびや爪とぎ、伸びといったしぐさなど、22種類の特定の動作を細かくチェックした。 この画像を大きなサイズで見る Image by Istock Chalabala
猫は女性よりも男性の飼い主によく鳴く
何百もの映像データを分析した結果、ある一つの明確な傾向が浮かび上がった。 猫は女性の飼い主よりも、男性の飼い主に対して、明らかに多く鳴き声を発していたのだ。 これには「ニャー」という鳴き声だけでなく、喉をゴロゴロ鳴らしたり、甘えたような声も含まれる。 この傾向は、猫の年齢や品種、性別、さらには家族の人数に関係なく共通してみられた。 平均すると、猫は女性に対しては最初の100秒間で1.8回鳴いたのに対し、男性に対しては4.3回と、倍以上の差がついたのである。 この画像を大きなサイズで見る Image by unsplash Elena Mozhvilo
あまり話しかけてこない男性の飼い主の気を引くため
なぜこれほど差が出たのだろうか。 一般的に、男性の飼い主は女性に比べて猫に話しかけることが少なく、猫に対して細やかな注意を払わない傾向があるという。 猫は自分にあまり構ってくれない男性を振り向かせるため、あえて積極的に鳴くことで「こっちを見て!」とアピールしているのだ。 デミルバス博士らは、男性は言葉で猫と接する頻度が低いため、猫のほうから音声シグナル(鳴き声)を積極的に使い、飼い主からの反応を引き出そうとしているのではないかと結論付けている。 この画像を大きなサイズで見る Image by Istock Ruslan Slobodianiuk
猫は飼い主に対するコミュニケーションを使い分けている
今回の研究では、猫が飼い主にコミュニケーションをとる際に、いくつかの異なる行動を組み合わせていることも分かった。 飼い猫たちは、尻尾を立てて近づいたり、体をスリスリとこすりつけたりといった友好的な行動を見せる一方で、あくびや伸び、爪とぎといった行動も同時に行っていた。 研究者たちはこれを「対処行動(コーピング)」の一種と捉えているが、決して猫が嫌がっているわけではない。 例えば「伸び」は、リラックスしている時にしか見せない行動であり、休息から活動モードへ切り替えるスイッチの役割も果たす。 「爪とぎ」や「あくび」も同様に、飼い主が帰ってきた嬉しさで高まった興奮(良い意味でのストレス)を鎮め、心を落ち着かせようとする仕草だと考えられる。 つまり猫のこういったしぐさは、飼い主に会えて嬉しいという「つながりを求める欲求」と、「帰ってきて興奮した気持ちを落ち着かせよう」とする自制心が入り混じった、とても複雑で愛らしいネコ・ミュニケーションなのだ。 この画像を大きなサイズで見る Image by Istock
トルコのみの小規模調査のため、さらなる研究が必要
今回の研究は、猫のコミュニケーションと行動を理解する上で興味深い手がかりとなる。 ただし、この研究は「猫の国」としても知られるトルコのみで行われたものであり、調査対象の数も31匹と小規模だ。 国や文化によって人間と猫の関係性は異なるため、鳴き声の性差に基づく違いが本当に普遍的なものなのかどうかを確認するには、異なる国や文化にまたがるさらなる研究が必要だという。 この研究は『Ethology』誌(2025年11月14日付)に掲載された。 References: Onlinelibrary.wiley.com / PHYS
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この記事への コメント 33件
最近は男性でも臆面も無く「ネコちゃーんちゅきちゅきー♥」って態度を隠さなくなってきているので、そのうち気を引く必要が無い方向へ進化するかもしれない。ネコちゃんちゅきちゅきー♥おもしろーい。 男性の立場(一番年長とか、二番目とかの家族構成の中での位置)とか、男女とも一人暮らしなどいろいろな要素があるでしょうから大規模な調査になるともっといろいろわかりそうですね。 記事中にもありますが文化(国や言語、ネコに対する認識等)による差なんかもありそうで非常に興味深いです。 続報待ってまーす
鳴き声は少なくエアにゃーが多かったあの子は 寂しい想いはしていなかったと思っていいのかな… そう思ってあげられる人のもとにいた子なら、幸せだったと思うよ。 我が家の猫は 夫よりも猫語の理解度が高い私に 要求鳴きが多い ボス猫によく鳴くように、 図体のでかい男性をボスだと思って鳴いているんでは? 原因が違うな 猫は人間の女性よりも男性が好きなのはカラパイアを見ていれば明確にわかるじゃん 男女というよりヒゲが好き……? つまり女も髭を伸ばせと玄関前からニャーニャーニャーニャー聞こえてドアを開けたら玄関床で体をこすり付けてグリングリン 私はただいまー待たせてごめんねーご飯にしようねーと声をかけながら洗面所に行き手を洗ってうがいしてメイクを落とす その間も大きな声でニャーニャーニャーニャー お待たせーとしゃがむとお膝の上に乗ってきて大音量でゴロゴロゴロゴロ 私しゃがんだまま太ももを床と平行にし続け足が震える 気が済むとおひざから降りるのでフードをあげてお水も替える これでちょうど30分 寂しさと空腹で大歓迎してくれてた模様
人の方も男性よりも女性のほうがより多く猫に鳴きかけているような気がする >トルコのみの ぜひ日本でも検証して欲しい ∧―∧ (=゚ω゚) <足臭い、何とかしろニャ~ これヒゲメンかどうかは調査したのか? 確かに! トルコということはムスリムが多いということで、つまりはヒゲメンが多いということになるはず! やはり猫はヒゲメン好き! 自己顕示欲が強いから仕方ない。 おいおいwマイナスボタンをクリックしてる奴は猫を知らないのかよw ねこちゃんに話しかけられたいけどそのためにそっけなくするのは無理・・・ 猫に夫や恋人(男)を奪われたという記事はカラパイアではよく見る。 女には鳴かなくても通じるから ねぇこの上から〇枚目の猫さん可愛くない?と書こうとして、画像の数を数えてみたけどどの画像も可愛いことに気づいた SNSで知った情報でしたが、猫好きのパルモさん翻訳だと温かい印象の記事になるものですね。 かつての家猫が突然猫語で「遊んで遊んで」としゃべりかけてきて、自分にもその意味が通じたので驚いたことがある 愛があるとそういう本当の意味での意思疎通ができるのです ネコのオスメスでも割と違うと思う 他のサイトでも同じ研究の記事を読んだけどカラパイアの記事の書き方がズバ抜けて上手なのが分かりました 上でも褒めてる記事があるけどやっぱ上手いんだね 私もパルモさんの文好き 他サイトのはどこだろう 見てみたい気もする 〇上でも褒めてるコメントがあるけど ❌上でも褒めてる記事があるけど 猫の性別は関係ないのかな?男性と猫のオス・メスで対応が同じかどうか?とか煩く書いてますが猫飼いたい。ゴロゴロ聞いてると落ちつくんですよね。 コメントを書く世界の不思議が、あなたの受信箱に。
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