男性用原型型紙の作りかた
自分用の服を縫うのが私の趣味なのですが、男なので原型を製図するのに苦労しました。女性用の原型を男性用に転用して使ってきましたが、しっくりと体になじみません。そこで、男性用(自分用)の原型を新たに製図することにしました。
洋裁教室に通って製図の仕方を習ったのですが、男性用の原型はないとのことで、教えられたのは女性用でした。 その女性用の原型を胸をぺったんこにしたものを修正して自分用の原型にし、今まで服を作ってきました。 しかし、やはり女性用を転用として男性用としたのでは、しっくりと体になじみません。 後から理解したのですが、女性用の原型と男性用の原型、同じサイズで製図しても女性用を転用すると肩幅が足りず、前身頃が長すぎて襟のあたりがだぶついてしまいます。 上の図、青線が文化式女性原型、灰色が同じ部文化式男性原型です。 詳しくはこちらで書いているのでご覧になってください。 そこで、男性用(自分用)の原型を新たに製図することにしました。
文化式の製図法
使った製図方法は文化式です。下の本の解説とおりに作りました。 この本は以前、男性用パンツを作ったときの型紙製図にも用いています。 男性用の服を作る人であれば、この本は買っておいて損はありません。 私の知っている限りでは男性用の原型製図を解説しているものは、なども洋裁学校なども含めて、この本だけです。
CADで製図してみる
作図に使ったのは、仕事に使っているCADです。3次元CADという高機能なものです。型紙は2次元なので、普通のフリーのCADでも書けるのですが、 いつも使っているものが使いやすいことと、パラメトリック機能がとても便利なので、これを利用します。 パラメトリック機能とは、一部の寸法を変更すると、図全体が自動的に寸法に合わせて再描画される機能のことです。 普通の2次元CADでは、寸法を変えたければ、線を消して引きなおす必要がありますが、この機能があれば、寸法を調整すると、線をその通りに自動的に引きなおしてくれます。
基本線の描画本の解説のとおりに、まずは基本線を引きます。 この原型は胸周りの寸法を元に、ほとんど全ての寸法を決めてゆきます。 文化式の原型製図法は、女性用を以前学んだことがありますが、入力するパラメーターが少ないのが特徴ですね。標準的な体格の人であれば、それで合いますが、ちょっと外れた人では、だいぶ修正が必要だと思います。
上の図は、下のような寸法関連を付けています。胸周り「C」と背丈「setake」 の数値だけで決まっています。 図を直す場合は、Cとsetekeの数値を変更すれば、CADが自動的に線を引きなおしてくれます。
前身頃の描画 後身頃身頃の製図 ダーツの製図男性用洋裁原型の完成
男性用洋裁原型の試作
うまくできました。 ダーツを移動した場合の差が気になるので、ダーツを脇に移動した型紙も作ってみました。 2つを比較しましたが、ほぼ同一の形状でした。
男性用洋裁原型の試作(原寸)
洋裁CAD作りました
この記事を書いたときは、市販のCADを使用していたのですが、すごく使いづらいので困っていました。 その後洋裁専用のCADを自分で制作。洋裁CADこちらです。 既存のフリーソフトと違い、バスト、背丈、ウエストなどの寸法を入れ替えることで、自分用のサイズへ修正できます。
型紙リーダーの利用
2016年10月18日追記 型紙リーダーというフリーソフトを公開しました。 CADを用いればいろいろな線を自由にひけるのですが、その前に使いかたを覚える必要があります。 型紙リーダーはCADや製図を知らなくても型紙のグレーディングやデザイン修正をすることが出来るソフトです。 男女の原型も同梱されているので、原型を自分サイズに修正して印刷できます。型紙リーダーこちら。
最終更新日: 2019-11-18 05:13:31