吉備大臣入唐絵巻 (読み)きびだいじんにっとうえまき
吉備大臣入唐絵巻 (読み)きびだいじんにっとうえまき

吉備大臣入唐絵巻 (読み)きびだいじんにっとうえまき

日本大百科全書(ニッポニカ) - 吉備大臣入唐絵巻の用語解説 - 絵巻。4巻。ボストン美術館蔵。もと二巻本であったと思われるが、現存するのは前半のみで、しかも巻首の詞(ことば)を失っている。全長24.4メートルあり、現存の絵巻のなかではもっとも長かったが、1964年(昭和39)に四巻本に改装された。内容...

奈良時代の学者吉備真備の入唐にまつわる説話を絵巻としたもの。 12世紀末~13世紀初期の作。紙本着色,1巻 (現在は4巻に改装) 。ボストン美術館蔵。物語は,遣唐使として中国に渡った真備が高楼に幽閉され,唐の博士らに囲碁の勝負や『文選』の講読などでその学才をためされる。真備はこれらの難題を解き面目を保ったが,実は阿倍仲麻呂の霊が鬼と化して彼を助けたためであったという伝奇的なもの。現存の絵巻は以上の物語を6段に描くが,さらに真備の帰国までの物語を描いた1巻があったと推定されている。また中国風俗の描写は平安時代における唐絵の伝統を示すものとして注目される。このほかに,別本の残欠が2葉伝わる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語をあわせて調べる

二十四節気の一つで,二至 (夏至,冬至) ,二分 (春分,秋分) として四季の中央におかれた中気。元来,春分は太陰太陽暦の2月中 (2月後半) のことで,太陽の黄経が0°に達した日 (太陽暦の3月 2.

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

Copyright © DIGITALIO, Inc. All rights reserved.