七人の無頼漢
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七人の無頼漢の作品情報。上映スケジュール、キャスト、あらすじ、映画レビュー、予告動画。愛妻を殺した7人の無頼漢を追う元保安官が主人公の西部劇。バート・ケネディの原作・脚本によって「灼熱の勇者」のバッド...

一見何の変哲もない当時よくありがちなB級ウエスタンに見えるのだが、これがどうしてどうして、1950年代における西部劇映画のベスト5に入れても不思議ではない大傑作なのである。ジョン・ウェインが設立したバトジャック・プロの記念すべき第一回作品であり、ウェインが生涯に渡ってお気に入りだった女優ゲイル・ラッセルが起用されている。当初はウェイン自身が主役を務める筈だったらしいのだが、実際はランドルフ・スコット主演に納まった。ジョン・フォード監督作品, 或いはジョン・ウェイン主演作品でお馴染みの製作/アンドリュー・V・マクラグレン、撮影監督/ウィリアム・H・クローシアに加え、原作・脚本が後にウェインのウエスタンを監督として何本か手掛けることになるバート・ケネディ、監督がハリウッドの異端児とも呼ばれたバッド・ベティカーと言う才気溢れるスタッフ陣であり、この映画を他のB級ウエスタンとは一線を画す出来栄えに仕上げている。ランドルフ・スコット演じる暗い過去を背負った主人公の謎めいた存在自体がフィルムノワール的であり、1950年代のウエスタンに多く見られる屈折したヒーロー像となっている。但し、スコット自身はいつもながらのポーカーフェイスで自然体で演じている為、ノワールウエスタンと言った異常な暗さは無い。スコット演じる追う男と追われる男たち、それに金塊目当ての悪人(若き日のリー・マーヴィンが好演!)が絡んでくる。この極めてシンプルな勧善懲悪の構図の中に、メキシコ国境に近い南部の町を目指しながら幌馬車一台で旅を続ける東部から来た一組の夫婦(ウォルター・リード、ゲイル・ラッセル)が入り込んでくる。閉ざされた空間(洞窟内、駅馬車の中継点、 幌馬車の荷台)において、心理的な葛藤劇が繰り広げられていく。役者たちの視線の交錯を適確に捉えたフレームと緻密なカット割りにより、リアルな緊張感が盛り上がっていく。また西部を知りつくした男スコットが、リード、ラッセル演じる夫婦が旅の道中で出くわす様々なトラブルに対して、適切な助言をしたり手助けをする幾つかの光景は、なかなか通常のウエスタンではお目に掛かれない生活感に満ちたものであり、説得力とリアリティに溢れており、しっかりと地に脚が付いた演出になっている。風、雲の流れ、雨、馬車、コーヒーカップ等の装置や小道具が非常に効果的に使用されており、映画的な空間を醸成している。映画の後半で、リード演じる夫が実は金塊輸送に関与していた事実が明るみになり、非業の死を遂げると言うドラマチックな展開となるが、ラッセル演じる人妻の過酷な過去を背負ったスコットに対する同情が、いつしかほのかな恋心へと変わっていく繊細なシーンは、ゲイル・ラッセルの名演と共に忘れがたい印象を残す。特に、雨露をしのぐ為に、幌馬車の下に潜り込み車輪の横で休んでいるスコットと幌馬車内で眠ろうとしているラッセルとの会話のシーンは美しく、映画的である。ここでも幌馬車と言う装置が、映画的な空間作りに上手く利用されていて、感心させられる。冒頭およびラストのスコットと悪人たちによる拳銃による決闘シーンでは、敢えて決闘の瞬間を画面に映し出さないと言う大胆な省略法が用いられており、功を奏している。また他にもドラマチックな瞬間を敢えて、画面に映し出さないシーンが有り、なんとなくエルンスト・ルビッチ監督や小津安二郎監督の映画的感性と似た感覚を覚えた。最もドラマチックな瞬間は敢えて映画の中では描かず、その前後のシーンを緻密に丁寧に描く。後は観る者の想像に任せるのである。一見何の変哲もない当時よくありがちなB級ウエスタンに見えるのだが、これがどうしてどうして、1950年代における西部劇映画のベスト5に入れても不思議ではない大傑作なのである。ジョン・ウェインが設立したバトジャック・プロの記念すべき第一回作品であり、ウェインが生涯に渡ってお気に入りだった女優ゲイル・ラッセルが起用されている。当初はウェイン自身が主役を務める筈だったらしいのだが、実際はランドルフ・スコット主演に納まった。ジョン・フォード監督作品, 或いはジョン・ウェイン主演作品でお馴染みの製作/アンドリュー・V・マクラグレン、撮影監督/ウィリアム・H・クローシアに加え、原作・脚本が後にウェインのウエスタンを監督として何本か手掛けることになるバート・ケネディ、監督がハリウッドの異端児とも呼ばれたバッド・ベティカーと言う才気溢れるスタッフ陣であり、この映画を他のB級ウエスタンとは一線を画す出来栄えに仕上げている。ランドルフ・スコット演じる暗い過去を背負った主人公の謎めいた存在自体がフィルムノワール的であり、1950年代のウエスタンに多く見られる屈折したヒーロー像となっている。但し、スコット自身はいつもながらのポーカーフェイスで自然体で演じている為、ノワールウエスタンと言った異常な暗さは無い。スコット演じる追う男と追われる男たち、それに金塊目当ての悪人(若き日のリー・マーヴィンが好演!)が絡んでくる。この極めてシンプルな勧善懲悪の構図の中に、メキシコ国境に近い南部の町を目指しながら幌馬車一台で旅を続ける東部から来た一組の夫婦(ウォルター・リード、ゲイル・ラッセル)が入り込んでくる。閉ざされた空間(洞窟内、駅馬車の中継点、 幌馬車の荷台)において、心理的な葛藤劇が繰り広げられていく。役者たちの視線の交錯を適確に捉えたフレームと緻密なカット割りにより、リアルな緊張感が盛り上がっていく。また西部を知りつくした男スコットが、リード、ラッセル演じる夫婦が旅の道中で出くわす様々なトラブルに対して、適切な助言をしたり手助けをする幾つかの光景は、なかなか通常のウエスタンではお目に掛かれない生活感に満ちたものであり、説得力とリアリティに溢れており、しっかりと地に脚が付いた演出になっている。風、雲の流れ、雨、馬車、コーヒーカップ等の装置や小道具が非常に効果的に使用されており、映画的な空間を醸成している。映画の後半で、リード演じる夫が実は金塊輸送に関与していた事実が明るみになり、非業の死を遂げると言うドラマチックな展開となるが、ラッセル演じる人妻の過酷な過去を背負ったスコットに対する同情が、いつしかほのかな恋心へと変わっていく繊細なシーンは、ゲイル・ラッセルの名演と共に忘れがたい印象を残す。特に、雨露をしのぐ為に、幌馬車の下に潜り込み車輪の横で休んでいるスコットと幌馬車内で眠ろうとしているラッセルとの会話のシーンは美しく、映画的である。ここでも幌馬車と言う装置が、映画的な空間作りに上手く利用されていて、感心させられる。冒頭およびラストのスコットと悪人たちによる拳銃による決闘シーンでは、敢えて決闘の瞬間を画面に映し出さないと言う大胆な省略法が用いられており、功を奏している。また他にもドラマチックな瞬間を敢えて、画面に映し出さないシーンが有り、なんとなくエルンスト・ルビッチ監督や小津安二郎監督の映画的感性と似た感覚を覚えた。最もドラマチックな瞬間は敢えて映画の中では描かず、その前後のシーンを緻密に丁寧に描く。後は観る者の想像に任せるのである。ラストシーンで、馬に跨って町を去っていくスコットを見送るラッセルの最後の台詞と彼女の表情から、残された二人のその後の未来を想像しつつ映画は幕を閉じる。非常に優れた映画的感性と知性に溢れたB級ウエスタンである。ラストシーンで、馬に跨って町を去っていくスコットを見送るラッセルの最後の台詞と彼女の表情から、残された二人のその後の未来を想像しつつ映画は幕を閉じる。非常に優れた映画的感性と知性に溢れたB級ウエスタンである。

共感した! (0件) 3.5 灯台もと暗し、金塊は良く探さないと。 2025年3月16日 スマートフォンから投稿 鑑賞方法:CS/BS/ケーブル ネタバレ! クリックして本文を読む コメントする (1件) 共感した! (1件) 5.0 よくできてますよ。 2024年7月20日 共感した! (1件) 3.0 1956年作品をもう一本。王道西部劇、名作なんだとか。 妻を殺され. 2021年3月16日 iPhoneアプリから投稿 鑑賞方法:CS/BS/ケーブル 共感した! (1件)
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