らくらく太極拳
らくらく太極拳

らくらく太極拳

楽しく学び、楽しく動く太極拳

最近やっと云われるようになった「腰が動いて手が動く」・・ここで云われる腰が問題? 「腰とは腰椎」普通に腰を回せば肩も廻る、それは胴体が動き出し、残しておいた手が遅れてついてくる、これが捩じれ(身法)の初歩、手だけが勝手に動く空の手より、胴体に手がくっいて動けばロボットの様でもまだまし、そこからリアルに力を込めると(テンシのもと)未熟なうちは肩が振れて連盟指導では即減点、禁止となる・・・ 纏絲から生まれる熟練者の 勁は、その肩と腰(骨盤)を極力動かさず腰椎部だけを捻ることで生まれる外からは見えにくい(減点されない)アンギュレーションだと思います。「 纏絲の基は 腰椎 」傳清泉老子のように体の中から形が出来てくる太極拳とは、そんなことかもしれません。

纏絲テンシ の「 纏」は 「まとい」纏わりつくように、これを持ち上げ勢いよく振り回すには必ず腹圧が要りますが・・・ 誤解のないように、 腹圧(内実)はいわゆる腹筋(表層筋)で作るものではないと思います。

纏絲の大基、腰椎を動かすのは深層筋、それがコアマッスル、それらは全て呼吸筋、それらを起動させるのが横隔膜、それを瞬時に最大動かすのが逆複式・丹田呼吸・・ あるブログに、これが分からなければ気功も太極拳も本当のことは分からない、と・・内実とは呼吸から生まれる深層筋の力、それは腹圧そのものその、腹圧が保たれて初めて表層の筋肉が自然に緩み 放鬆が生まれるのであって、これが指導でよく言われる緩みなさい、力を抜きなさいの本当の意味ではないかと思います。

その腹圧から体軸が立ち、そこからの 纏絲で手も足も流れるように動き出すのだと実感、それが身法、すると絵のように「め」が動き出す眼法にも繋がり良い事づくめ・・そ んな纏絲( テンシ)こそが身法の基本だと思います

最近気づいた「纏絲」が解らない出来ないひとが?・・よく言われる体の中が動いて手が動くのよ!手だけが 先に動くのではありません!といって、腰(骨盤)と肩を一緒に動かし手がついてくる動き、それは 纏絲ではない、ただ胴体ごと骨盤を回しているだけ、体幹部の捻りなど微塵もない、初心者なら仕方がないが10年以上のベテランが・・肩腰とは言わないが、せめて腰(骨盤)だけでも動かさず腰(腰椎)の捻りから肩が動き出し時間差で繋がるように腕・肘・手首・掌が動き出す纏絲勁を実感してほしいものです。

達人の動き出しが解り難いのは動き出しの大元の腰椎が右へも左へも5度しか動かせないから・・体の中の動きの変化はごく僅か・・呼吸で動かす僅か5度・・傳清泉さんの動き出しを見て納得です。 昨日のカルチャー教室で説明した捻り動作(纏絲テンシ)からの鞭のような打撃、ゆっくり行えばそれは甩手(手を放り投げる)スワイショウ動作と同じこと。

これが案外出来ないのだと知った・・ 甩手も纏絲も要は体幹の捻り戻し、単に捻ると両肩と両腰が同じ方を向き右左に向きが変わるだけ、本来は左右の腰が先ず動き、やや遅れて両肩が動き出し、それにつられて腕肘手の順に動き出す・・そこからが重要、遅れてやってきた手が辿りつく寸前はすでに腰は元に戻り反動で両肩は急停止

して戻り手先に頸力が最大に伝わる。両腰のラインと両肩のラインが(X)大きくずれて(アンギュレーション)交叉するのが頸力の源です。 瞬時の身体の中の動きを言葉で表現するのは難しいが面白いです。 24式の雲手は纏絲テンシそのもの、素早く動けば相手にダメージが・・相手がいると思ってゆっくり体幹部を捻り戻すと自然に足が寄ってくるのが太極拳の套路だと思います。 # by rakurakutaichi | 2019-07-16 12:02 | 太極拳用語集 | Trackback | Comments( 0 ) 2019年 06月 23日

太極拳の捉え方は

太極拳の捉え方は・・・[太極拳の動きは日常の動きではない]と云われる、ならば日常の動きとはどんな動きか、ここで云われる日常の動きとは殆んど力など必要としない現代の都市生活での普通の動き。 足の使い方は、無造作に自分の体の重心を前に傾けながら足を出して前足に殆んど体重を乗せてしまう歩き方。(前引き) 手の使い方は、片手だけでも動かせばこと足りるので肩甲骨も使わない小手先での手の使い方。(空の手) 身体の使い方は、ただ体重の移動に合わせて頭を支えるだけで体幹の捻りなど必要としない身体の使い方。(空の腰) そんな日常の動きから、どんな形をどう作っても所詮は日常の動きそのものから抜け出せないと思います。(腰の仕事量と手の仕事量を合わせましょう?などと云われ頭で考えてするようなものではない)

例えば、搬バン爛ラン睡チュイは一つの繋がった合わせ技、よく見かける右手左手が全く連動せず 搬バンで止まり爛ランでまた止まり睡チュイ へと、 搬バンで向き合い右腕を合わせ、 爛ランで右拳を内転させながら左掌底でその方の右肘を押し上げ、崩れたところを腰に回した右拳で相手のど真ん中の鳩尾に 睡チュイ、それは 爛ランで半歩踏み込んでいるので、ごく 至近距離、腕など伸ばすことは出来ない、ところが殆んどの方の 睡チュイでの拳 は相手の体を突き抜け、その前の 爛ランでは遥か前方へ撫でるように手を送り、左手 爛ラン手先と右腰横に向かう右拳との距離はなんと1m、膝と肘を合わせるのが太極拳と云われながら矛盾する動きに違和感も感じないのは相手との接点が意識出来てないからだと思います。形は止めても形ですが、動きは止めた瞬間に動きではなくなります。 太極拳を形として捉えるか、動きとして捉えるか、その違いは地と天ほど離れていくのだと思います。

大切なことは太極拳に限らず動きは動きを止めた瞬間、動き(日常の動きではなく)ではなくなる・・と云うこと。 何故か、それは腰椎が捻り (纏絲テンシ)働き 出す力(内実)から生まれ繋がる動きだからです。

日常の動きで内実も無く動いている方は途中で止めても、止められても違和感が無いと思いますが、内実で動く最中、突然の中断で 纏絲勁は切れ内実も消え、車で言えばエンジン停止の状態に・・李自力先生の言葉がここでも頭をかすめます「内実も無く見よう見まねで達人の動きを真似ても無意味です」巷でよく聞く指導の言葉、太極拳に力は要らない?は言葉足らず、誤解のもと、勘違い、大間違い、人の筋肉には深層赤筋と表層白筋があり使い方も効果も雲泥の差、確かに上腕筋・力こぶ(表層筋・白筋) は不要、使えばパンチ力もスピードも落ちる、あらゆるスポーツも太極拳も必要なのはコアインナーマッスルの力、深層筋・赤筋、呼吸筋・・また自力先生の言葉「肩を動かさず腰椎部だけを動かすのです」それが内実の素、動き出しの源・・だと思います。伝清泉さんの言葉「日本の方は手を動かしているようですが太極拳の手は使うもの(働かせるもの)です」・・・動くは日常、働く(スポーツ)は非日常、貝原益軒の養生訓「健康のためには日々もっと労(スポーツ)をしなさい」だから太極拳は健康に良いのだと思います。

最近、連盟の指導が少しづつ変わってきた「手が先に動くのではありません」「先ず腰が動いて手が動きます」ようです。 これこそ内実があれば自然にそのように動き出しますが、内実は腹圧から生まれ、腹圧は呼吸から生まれます。 無呼吸で形ばかり覚えてきた人には今さら云われても難解なことだと思います。